連載『好きにならずにいられない』

43歳、オタク、女性経験ナシの大男フーシが初めての恋に奮闘するのがアイスランド映画『好きにならずにいられない』です。北欧の映画賞で主演男優賞を総ナメしているだけあって、主役のフーシのインパクトがすごいんですよ。
ジオラマが好き(第二次世界大戦ゲームという謎のゲーム)で、ラジオのリクエスト番組の常連リスナーで、会社ではちょっと(いや、かなり)いじめられていて、金曜の夜は1人でタイ料理を食べる、というのがフーシの毎日。
フーシを見ていると「初めての恋、頑張って!応援するよ!」と思わず上から目線で見てしまいそうになるんですが、実はそんじょそこらの男では敵わないくらいに男らしかった!
そんなアイスランドの妖精(?)フーシの隠された男らしさを紹介しますよ。どうぞ!




四コマ映画『ドリーム』

映画ドリーム 

ドリーム私たちのアポロ計画

ものすごくいろんな要素が盛り込まれてるのに本当に観やすい。

黒人差別、女性差別、女性の上司、男性の同僚、ロシアとの宇宙開発競争、数学、結婚、子育て、シングルマザー、さらにはキッチリと泣かせるラブロマンスも……。










軽快な演出のおかげでこれらがテンポよく楽しめます。
ファレル・ウィリアムの60年代風の新曲たちもかっこいいし。


まぁまぁまぁ何と言っても、主役の3人がステキなのですよ。
ジャネール・モネイがまず超絶美人。こんな美人どこにいたレベルの美形。
『ムーンライト』での主人公の親代わりの女性を演じた方。
これが映画出演2本目とのこと。基本歌手みたいですね。
今作では元ヤンみたいなキャラで、警察官にも食ってかかりそうなほど血気盛んな役でハラハラします。。


タラジ・P・ヘンソンは、すみません、この映画で認知しました。
柴田理恵感がスゴイですが、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でブラピの育ての親やった方でしたか。
この映画の主役はこの人。
繊細な演技で、母であり、働く女性であり、恋する女性であり、夢見る人間である、という1人の人間の多面性を観せてくれてます。


そして、みんな大好きオクタヴィア・スペンサー。
彼女が今回もまた面白い。かわいい。
『ヘルプ 心がつなぐストーリー』と全く同じ役柄ですけどね。いいの!


あと面白いのは、悪役を演じたキルスティン・ダンスト。
誰だこの腹たつおばさんは!と思っていたらまさかのキルスティン・ダンスト。
役作りでしょうけど、顔がひどいことになってますよ。。
授賞式の時にはいつもの美しさになっていたので安心。

ケビン・コスナーはかっこよすぎ。ずるい。

**

僕はたまたま飛行機で観れたんですが、やはり映画館でも観たい。
音楽がいいのでちゃんといい音で聴きたいし、人間ドラマですけど、ロケットも飛ぶわけですからそのシーンはやっぱ大画面で。

数学の天才だっつってんのに、「黒人」で「女性」ってことでヒエラルキーの底辺にいるところからの大逆転はやっぱり痛快。もう一回観たい。

キャサリン・ジョンソンさんは今98歳でこないだのアカデミー賞にも出席されてましたね。
キャサリンさんが存命中にこの映画が公開され、評価もされて本当に良かった!


映画ドリーム 
ドリーム私たちのアポロ計画

四コマ映画『ひつじ村の兄弟』

『ひつじ村の兄弟





やっぱこういうラスト大好き。こんくらいのタイミングで終わってくれるのがなぜか好き。最高。

やっぱね、伏線全部キレイに回収して謎も全部キレイに明らかにしてキレイキレイな感じで終わるなんてものはね、「伝染病が出たら羊は全頭殺処分、小屋も全部解体&殺菌消毒して回る」ようなものですよ。

これだけ登場人物のそれぞれの心情も伝わって、地域の問題もわかって、珍しくて美しい景色も見れて、素敵なシーンもたくさんたくさんあって、もう十分十分十分十分(映画は93分)。

あと、伝書鳩ならぬ伝書犬として活躍する牧羊犬のかわいさたるや。。。

おじいちゃん2人が裸で抱き合うってのは北欧では共通のオモシロポイントなんですね。
ノルウェー映画『ハロルドが笑う その日まで』でもおじいちゃんが2人抱き合って温め合うシーンがあり印象的でしたが。

やっぱ寒い地域だから「凍死」が身近にあって、蘇生法として「裸で抱き合う」ってのが緊迫した状況にやるものだし、冷静に考えてみれば裸で抱き合うって笑っちゃうし、ってことなんでしょうね。

今回は裸にして風呂に入れてあっためる、ってのもありましたし、かなり雑な病院への搬入方法もありましたし。
いやぁ面白かったな〜。
最高最高最高。
映画館で見りゃ良かったなぁ、絶対寝ただろうけど。

『ひつじ村の兄弟

四コマ映画『夜に生きる』



ベン・アフレックってやっぱ巨大ロボット感がすごいので、ちょっとした仕草がもう面白い。
殴られて鼻折られて入院してるシーンも、お腹撃たれるシーンもちょっと笑える(ひどい…)。
自分でもその面白さをわかっているようなので今回も面白シーン満載(そういう映画ではない)。
エル・ファニングが怪演。
首の長さ、腕の長さ、肌の白さを存分に活かしてベン・アフレックの最強の敵を演じてます。
『葛城事件』の田中麗奈的な役どころ。








『しあわせな人生の選択』


『しあわせな人生の選択』

典型的なキャラクターが1人もいないのが良かった。
物語を展開させるためだけの便利だけど軽薄なキャラクターはおらず、みんな多面的で自由だから会話やエピソードがどれも自然でリアルだった。

いわゆる余命モノだけど御涙頂戴シーンはない。
破天荒に生きてきた死にゆく男とそれを自分なりに受け止める人たちの4日間を見守るように撮影されてる。

大切な人の喪失の日は誰にでもいつか来るけど、この映画はその練習というか予告編というか、ゆっくりと心の準備をさせてくれるようなものだった。

僕は犬飼ってて、犬が死ぬのは毎日恐怖だけど自分が先に死んじゃうことはあまり考えてなかった。
周りから見りゃ滑稽だろうけどこの大切な大切なワンちゃんをいったい誰に託せばいいのか。
きっと主人公と同じ決断をするだろうな。




















『しあわせな人生の選択』