5月15日 イス神

ワークチェアを買い替えたくて、大塚家具で物色しました。

広い店内に客はほとんどおらず、
店員10名ほどが墓石のようにつったっていまして
「物色しにくいわっ!」と思いながら
強い気持ちで目を付けた椅子にドカッと座りました。


すると、
「30歳くらいの男性にはこのアタシが」 と言わんばかりに
20代半ばの美人店員がやってきました。
「どのような椅子をお探しですか」と。


僕が座ったのはよくあるアーロンチェアで
リクライニングが自由すぎるやつです。
背もたれにバーーンと体重をかけるとその分だけバーンと後ろに下がって当然その分体が机から離れてとても仕事しにくいという、ぼくにとっては謎の椅子。

僕はリクライニングをしてみせて、
「このリクライニングいらないんです。リクライニングって何のためにあるんですか。雑誌を読むためですか。」と美人に尋ねると、
美人は「そうですね。雑誌を読むためです。」と返事。


「僕がいくら背骨を曲げようとも絶対に曲げさせないような椅子を探してるんです。腰と背中をガッとしてくれるような。」
「まさに客様のお望みの商品、あちらにございます。」

それに座ってみると、バッチリ望み通りでした。
「お前の怠惰をすべて受け止めてやろう!わたしがいるかぎり2度とお前の背骨や腰が曲がることはない!」 と言ってくれる椅子の神様(ギリシャ神話風)のような存在です。

欲しい。
これが俺の椅子だ。
見つけたんだ、俺の椅子。
これなんだ、俺の椅子。
俺のなんだよ、この椅子。
この椅子、俺のなんだ。




18万円っ!!

うぬぅ!