5月1日 バトの翼

ライフ・オブ・パイ 観ましたよ。

宣伝やクチコミが「映像美」推し一辺倒だったのですが、一番重要なのはストーリーですね。
グッサリと突き刺さりました。

アニマトロニクスがいくらがんばっても嘘臭いし、中盤の「映像美」も「そりゃ家のテレビで見ちゃってる俺が悪んでしょうけど…」絵空事にしか見えなくて、これはほんとうに最後まで我慢してみなければならないのだろうかと自問自答したり、途中で寝たりしながら最後まで見たら、「!!!!」。

面白い!あなどっていてゴメンなさい。
絶対面白いわけないと思っていたけど見てよかった。勧めてくれてありがとう!

これは映画館で観るべきだったな〜〜〜。。


 



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鳩の翼 観ました。

一ヶ月くらい前に見たのであんま覚えてないんですが、衣裳がすごくおもしろかったです。
史実通りかどうかわかりませんが、ものすごく日本の美術に影響を受けていて、着物みたいなデザインの衣裳を着てたりしましたよ。

こういうヨーロッパの古典みたいな映画の楽しみのひとつは、衣装と美術の美しさだと思うので、そういう点でとてもよかったです。

ストーリー自体のぼんやりねっとり感はどうしようもないですね。好みの問題。





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 デッドマンダウン 観ましたよ。


 例によってコリン・ファレルファン以外には観る理由がない系かと思いきや、なかなかおもしろかったです。
「どうなっちゃうんだろう!」って本気で心配になりました。

相手役の女優さんも個性的で素敵でした。








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バトル・ロワイアル 観ましたよ、なぜか。これ公開当時劇場で見てるんですよ。2000年公開。14年前ですか。


「今見たらどんだけしょぼいんだろう」と思ってみてみたら、いま見ても結構衝撃だし、面白かったですよ、笑える場面もあったりして。
いま中堅実力派俳優として活躍している俳優さんもたくさんでてるし。

新世紀教育改革法(通称BR法)によって「子供に対する恐怖支配で大人の権威を復活させるため殺し合いを強いる」という設定 (wikiより)

↑なんとも恥ずかしい文章。これが映画の冒頭で文字としてババンと表示されるもんだから、「これからおれは馬鹿な映画を観るんだな」という覚悟ができてとてもよい。

馬鹿にしてるんじゃなくて、これがほんとにいいと思いました。

かしこいフリして、荒唐無稽な設定をちゃんと現実世界で成立するようにくどくどくどくど説明するよりは、「これは映画なんですよ。つまりは遊びなの!」と開き直ってる映画の方が純粋に楽しめます。

ハリウッドみたいに金も時間もたっぷりあるなら、そのあたりもがんばってほしいけど。
日本はもういいよ。あきらめよ。


これほんとはテレビドラマで12回くらいで放送したい内容ですね。その方が生徒ひとりひとりの背景が描けるので。

新人俳優さんが多くて滑舌が悪いので大声出しちゃうとセリフが聞き取れないんですが、それにしても灯台の内ゲバシーンとか、柴咲コウVS栗山千明とか、柴咲コウVS安藤政信とかはゾクゾクしましたよ。



軍隊がライフル持って教室に入ってきて権力と暴力で生徒を威圧するシーンが冒頭あるんですけど、これ公開当時は「こんなこと起こるわけないよな〜」って思いましたけど、日本の現政権だと近いうちに十分起こりうることだと思いました。


公開当時より14年経って、日本が平和に向かうのではなく「バトル・ロワイアル」の世界に近付いているなんてもうほんとに最悪ですよ。


 ↓柴咲コウ